いぬこころ通信 お知らせ

いぬこころ通信9月号

今年も運動会にお申し込みいただいた皆さま、本当にありがとうございます!

昨年以上に参加者も増え、仔犬ちゃんでも「やってみたい!」とチャレンジされる方もいるので、今年は仔犬ちゃんも一緒に楽しめる競技や、途中でフリーランタイムを作ったりして、より皆が楽しく過ごせるイベントにできたらいいなぁと思っています。

運動会のこともあって・・・ということもありますが、

新人で入ったスタッフの遠山がとても頑張ってくれているということもあって、幼稚園での犬教育はスタッフたちにも任せつつ、今後はようやく私もトレーニング教室(飼い主育て)に力を入れていきたいと思っています!

飼い主さん同士が安心して交流して一緒にワンコたちの成長を見守れる環境は本当に大切で、それが幼稚園でのトレーニング教室やイベントの開催だと思っています。

運動会に向けて、9月からしばらくの間、日曜日のレッスン営業を増やします!
運動会の練習を含め、レッスンやイベントにて皆様をお待ちしています!

運動会について

運動会の選択参加種目への本エントリーは10月に行います。

選択種目はアジリティーとかくれんぼの2つです。頭数によってはどちらか片方のみのエントリーとなります。
アジリティー、かくれんぼ共に運動会当日までに3回はレッスンをご受講ください!

【練習会】

9月22日(日)10:00〜11:00、13:00〜14:00
10月20日(日)10:00〜11:00、13:00〜14:00

練習会では、運動会の全員参加種目(おすわりリレー、ハードル競走、マテ大会、椅子取りゲーム)のルール説明を行います。運動会までに上記日程のいづれかで最低1回はご参加ください!8月にご参加いただいた方は9月、10月は参加自由ですが、何度も参加していただくとワンちゃんの場馴れにはなると思います!

ご予約はLINEの教室予約より日時を選択してお申し込みください。

【アジリティー、かくれんぼ】

8日(日)13:00〜 アジリティー
15日(日)11:30〜 かくれんぼ
22日(日)11:00〜12:00 アジリティー
22日(日)14:00〜15:00 かくれんぼ

かくれんぼ

かくれんぼでは「オイデ」の練習から始めるのですが、ゲームとして「オイデ」を取り入れることで、犬たちも楽しんで習得していきます。
ある意味では究極の呼び戻しトレーニング。
犬は嗅覚が優れているので、鼻を使って人を見つけることができると思っている人が多いのですが、実は結構視覚に頼って生きています。

犬が人を嗅覚で探せるようになるには、トレーニングが必要なんです。将来、歳をとって目が見えなくなった時、飼い主さんとはぐれて迷子になった時にニオイで飼い主さんの場所を見つけて戻れるようにするには、思ったよりしっかりと鼻を使うトレーニングが必要。

かくれんぼも上達してくると鼻を使って探すようになります!ぜひ仔犬のうちからご参加くださいね!

  • 主体的/自主的に動く力が育つ
  • 信頼関係UP
  • 嗅覚刺激による脳育
  • ストレス解消/運動不足解消

などなどメリットたくさん!

お休みのお知らせ

コラム:麻酔をしてでも歯石は取るべきなのか?

看板犬として、幼稚園の教育係として何年も活躍してきたペコ。
そんなペコは昨年6月に瀕死の状態から奇跡の大復活を遂げて、今年の6月に再び死にかけました。

原因は歯周病。

昨年、そろそろ歯石除去をしなきゃなぁ〜っと思っていた矢先のこと。
ペコは血小板減少症という免疫介在性の病気になってしまい、輸血やらなんやらでやっと一命を取り留めるという大変な自体になりました。
とにもかくも命に関わる病気とあって、治療が優先なので歯石除去は当然できず悩んでいたのですが、たくさんステロイドを使ったこともあって歯周病の進行も足早になった様子。

今年の6月頃から口の臭いが一気に増し増しになって、「これはやばいなぁ」と思っていたのですが、なかなか歯石除去に踏み切れず。

というのも、免疫介在性の血小板減少症というのは本当にややこしくて再発すると死亡率が一段と上がります。しかも、ストレスが大敵ということもあって、ワクチンや麻酔などなどはできる限り避けたいという事情が絡み、さらに14歳の高齢犬。
歯石除去をしてもらう病院も、かかりつけ医にするか今まで歯の治療お願いしていた病院に連れて行くか・・・というので悩みに悩んでいました。

結局、歯の治療が得意な病院に連れていきましたが、悩んでいる間に思った以上の進行速度で悪化したペコの歯周病。
気がついたらとっても酷い歯槽膿漏状態になっていました。

私はもう10年も前から歯のケアの大切さをお客様に伝えてきていて、歯周病の怖さなんかもわかっていたつもりでしたが・・・。

いやー、舐めていました。
舐めていたことに気がつきました。
歯周病って思ったよりも命に関わるんですよ。
特に、シニアになればなるほど。

歯槽膿漏になってからのペコは、まずご飯を食べなくなりました。

ペコはご飯が大好きで、今までにご飯を食べなくなったのは昨年の血小板減少症で、重度の貧血が起こって本当に死の間際にいた時期くらいのもので、仔犬の頃からシニアになってもポッちゃんや猫のご飯も取りに行くくらいご飯が大好きでした。

そんなペコが食べないというのは、もう相当にしんどいということなんですね。
そのうちグッタリ動かなくなってしまって、気分転換にとお散歩に連れ出しても歩くのを拒否。
今から考えたら散歩に連れ出してみたことも迷惑やったんやろうなぁと思います。
歯の炎症ごときで・・・と舐めることなかれ。

歯のケアが大切だと多くの人が知るようになったのは本当に最近のことで、私が歯の大切さを語り始めた10年前なんかは、獣医さんですらそこまで歯のことを重視している人は少なくて、歯科の専門医を見つけるのがやっとでした。

今の時代のように歯磨きも習慣化していなかったので、歯の状態がとても酷いワンちゃんが多かったです。
「歯の治療してもらった方が良いですよ」と伝えても、麻酔のリスクから獣医さんでも断られるケースがとても多かったように思います。

14〜15歳くらいで、急にご飯を食べなくなって、グッタリし出して、結局それから数ヶ月で弱って亡くなっていったワンちゃんたちをたくさん見てきました。

原因がよくわからなくて「あの子の寿命やったんかな」と思っている飼い主さんもたくさんいましたが、今から思い返せば・・・

あれって歯槽膿漏が原因やったんじゃないのかな、、、、ってふと思ったりします。
今となってはわからないことですが・・・。かなり可能性は高いのではないかと・・・。

最近ではようやく、歯の治療は大切だと認識されてきました。
そして10年前はリスクの高かった全身麻酔も、獣医学の進歩で、
今では事前検査の精度が上がり、麻酔のリスクがかなり回避できるようになっているそう。

もちろんリスクがないわけではないので、私も悩みに悩んで、本当に心配だったのですが、

ペコは無事に帰ってきました。

歯はたくさん抜きましたが、レントゲンで大丈夫と判断された歯は思ったより多くて、歯も残っていて、今ではご飯もまた美味しそうに食べています。
ポッちゃんのご飯を取りに行く姿にほっこりです(笑)お散歩もウキウキです。

14歳。いつまで一緒に過ごせるかな・・・とヒヤヒヤしていた中、歯石除去が終わって、迎えにいった病院で、

「残せる歯はしっかり残してますので、あと残り5年くらい元気にご飯食べてもらいましょうね」と笑顔で言ってくださった先生の一言に涙が出そうになりました。

20歳まで元気っ子目指そうね〜!っと私も気力が湧いてきました。
きっと、犬たちの平均寿命がどんどん伸びてきていて、最近は18歳以上20歳くらいまで生きる子が多いのですが、一つにはやっぱり歯のケアが認知されてきたというのもあるのではないかと思います。

本当にリスクを負ってでも歯石除去をして良かったなぁと思っています。

麻酔をかけて歯石除去というとやっぱり心配で一歩踏み出せない飼い主さんも多いかもしれませんが、歯周病は放置しないほうが良いですよ!
ということは、経験者として断言できます。

若いワンちゃんたちはなるべく長く健康歯を維持できるようにしっかりとハミガキをしていきましょう!
でも歯石は必ずついてくるので、歯石がついてきたら必ず動物病院で相談して歯石除去をしてもらってくださいね!

少しでも口内環境を維持できるように、ペコは歯石除去後からしっかりとマウスクリーナーも導入しています!
「マウスクリーナー」は幼稚園でも販売してますので、気になる方はお尋ねください!

  • この記事を書いた人

亀川紗希

Studio Inucocoro/代表 愛称vivi。犬育てアドバイザーとして犬の飼育について美容・健康・運動・食事など様々な指導を行い、幅広い知識と実践で培った経験によるアドバイスが支持されている。トリマーであり、ドッグトレーナーの指導係。愛犬はトイプードル5頭、ボーダーコリー1頭、猫2匹

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