いよいよ、チャロくんの成長がたんまり見れる最終話!!
トレーニング断固拒否からの劇的BEFOR&AFTER
チャロくんが幼稚園に通いはじめてからちょうど1ヶ月が経過した頃のことです。
初めて、トレーニングに前向きに取り組みはじめました。その時の動画がこちらです。
本当にもう私は嬉しくて嬉しくて……。こんな簡単なことすら、チャロくんは1ヶ月間も拒絶し続けていたのです。だけど、この日を期にチャロくんの状態は一気に急成長を遂げました。目もキラキラと仔犬らしい眼差しを見せてくれるようになりました。
この次の登園日からチャロくんの状態は1日たりとも後退することなく、どんどんと成長していきました。コロコロとひっくり返って動かなかったお散歩もできるようになりました。
もうマウントなんかしない!犬遊びが劇的に上手くなった!
ウジウジと部屋の隅っこで身を潜めていたチャロくんが部屋を走り回って遊ぶようになり、他の子たちとも上手に遊ぶようになりました。他の子たちにマウントを取るなんてことももうしません。むしろ、犬遊びがめちゃくちゃ上手になっていました。
猫との遊びもバッチリです!
きっと彼は、部屋の隅でウジウジとしながら他の子たちの様子をしっかり観察していたのだと思います。犬同士の遊びでは絶対に自分の思う通りに相手が動くなんてことはありません。お互いに譲りあったり様子を見合ったりして関係性を築いていくものです。
チャロくんが色々なことを吹っ切って、相手との関係性を大切にする心が芽生えたからこそのこの姿なんです。
チャロくんがまだ拗ね夫だった頃、初めての土曜日の登園の時、同じ月齢で少し体格の大きなMix犬のダンクくんに駆け寄られて、死んだふりをして微動だに動かなかった彼の姿はもうありません。
チャロくんに火曜日と土曜日に来てもらった理由は遊び上手なアンズちゃんと同じ月齢で仔犬らしさ炸裂中のダンクくんの姿を見てもらいたかったからです。絶対にチャロくんにとって良い影響になるはずだ! と思ったからです。
その予想はしっかりと的中しました。
ダンクくんとは1日中遊び続けるくらい大の仲良しになりました。仲良くなりすぎて、2頭で一緒にペットシーツをボロボロにする遊びをしたくらい気が合うようです。どうらや、チャロくんが教えて、ダンクくんが真似して遊んでいたみたいです。
ちなみに幼稚園でペットシーツをボロボロにした子もチャロくんが初めてです(爆笑)
お家ではペットシーツをボロボロにしても幼稚園ではほとんどの子がそれ以外のことに気を取られて遊ぶので、ペットシーツをボロボロにするような遊びは滅多にしません(笑)
様々な伝説を残してくれたチャロくん。
「ハウストレーニングはチョークチェーンなんか使わなくてもちゃんとできるようになりますから」って、お母さんにお伝えしたものの途中で不安になった私でしたが、この通り!
チャロくんはすっかり、目をキラキラさせて活き活きとした仔犬の姿に生まれ変わりました。
まだまだ、お家での課題はたくさんありますが、ここからは普通の仔犬と同じです!
この子はとても頭が良い。だからこそ扱いにくさはあると思います。なんせ私が手を焼いたくらいです。
仔犬に手を焼いている飼い主さんに普段は「普通の仔犬の行動ですよ~」と言ってのけて、仔犬を手のひらでコロコロと転がしている私が、「やりにくい」と思ったくらいです(笑)
だけど、この姿を見たらもう安心です。チャロくんはやっぱりちゃんとできる子なんだ!
ちょっと、拗れていたけど、普通の仔犬になりましたよ!笑
いや、むしろもっと才能ある子になったかもしれない!!
あとは、少しずつお家でも同じことができるように育てていけば良いと思います。
チャロの性格が歪んだ理由はペット業界の裏事情?!
チャロくんがいたペットショップは全国展開されているチェーン店でしたが、最近そこで働いていたという人からリアルな内情を聞きました。
仔犬たちはとても酷い環境の中で過ごしています。
段ボール山積みで仔犬が入荷。表から見えるところにはそんなにたくさんの犬はいませんが、バックヤードには100頭近くの犬たちがバリケン(クレート)に入っているそうです。その100頭のお世話はたったの2人や時には1人で行うそうです。仔犬は死ぬ子もたくさんいるのだとか。風邪を拗らせて死んでしまったり、入荷時から既に弱っている子もいるとのこと。
爪切りやシャンプーなどはトリマーではなくアルバイトで来ている素人が行っているそうです。新人で入った人はグルーミング(お手入れ)をそのど素人のアルバイトさんから教わるそうです。
ペットショップから迎えた子たちに爪切りやシャンプーで発狂する子、ブラッシングを嫌がったり噛み付いたりする子が多い理由がわかりました。
とても大切な仔犬の時期のグルーミングにど素人が慌ただしく行えば、痛くて嫌がるようになるのも無理はありません。
その情報をくれた人は、当店で犬がドライヤーを嫌がらないことに驚いていました……。ペットショップではきっとみんな必死に抵抗していたのでしょう。
チャロくんもきっと過酷な環境を切り抜けてきたのだろうと思います。小さな仔犬が小さな体できっと怖い思いをしながら我慢をしながらしばらくの期間を過ごしたのだと思います。
仔犬の情緒を形成する大切な時期に母犬や兄弟から離され、狭い段ボールに入って知らないところに連れ去られる。犬臭、他の犬の糞尿臭にまみれた空間で狭いクレートに入って過ごす……。チャロくんが綺麗を装ったショーケースに入れたのは不幸中の幸いでした。彼は新しい家族に見つけてもらい、自由な世界を手に入れたのです。
チャロくんの拗れた状態は過酷な環境で必死に生き抜くために身につけた技だったのかもしれない。ペット業界の闇の産物だったのでしょう。
ペットショップの中で小さくなっていた彼は、今のお家に来て、やっと安心して自分を解放できたのかもしれません。
それでも、だからと言って甘やかせばとんでもないことになるので、少しずつルールを学んでもらってご家族と楽しい一生が送れるようになってもらいたいなぁと思います。
チャロくんの物語、お楽しみ頂けましたでしょうか。とても頑張って書きました(笑)最後まで読んで頂きありがとうございました。面白かったなぁと思ったら是非、記事下の❤︎マーククリックで応援してください!