いぬこころ日記 しつけ・トレーニング トレーニングの様子

伝説級!!発狂していた仔犬のトレーニング成長記録

早く書きた〜い!!と思いながらなかなかまとまらずに、やっと書き上げたチャロくんの物語です!ちょっと長くなりましたので 3ページに分けました。あつ〜い私の情熱をたんまりとお楽しみください(笑)

何から話せばいいだろう……。

カニンヘンダックスの仔犬チャロくんが幼稚園に通いはじめてから2ヶ月半が経ちました。今やすっかりいぬこころの幼稚園メンバーとしてクラスを盛り上げてくれているチャロくん。

だけどそんな彼が入園してから最初の1ヶ月間は私自身の精神がかなり擦り減りました。

「絶対ちゃんと良くなる! 絶対ちゃんと改善してみせる!」そんな期待と、「改善しなかったらどうしよう?」という不安が渦巻きプレッシャーの日々が続きました。

生後4ヶ月で発狂していた仔犬

6月の末、慌ただしく過ごしていたStudio Inucocoroの電話が鳴りました。幼稚園の問い合わせでした。生後3ヶ月後半のカニンヘンダックスで幼稚園に入園させたいとのこと。

今、お店は既存のお客様たちだけでも毎日忙しい状態。「生後3ヶ月ならそんなに慌てなくても良いなぁ」そう思った私は、体験のご予約が1ヶ月先程度になることをお伝えしました。

「えっ? 1ヶ月も先ですか? なんとか、もう少し早くなりませんか?」

お客様はなんだか焦るようにそうおっしゃいました。

「うーん、でも来月で生後4ヶ月ですよね? 全然4ヶ月になってからでも大丈夫ですよ」

私は気軽な気持ちでそう伝えました。

すると、「1週間でもいいから少しでも早く連れてきたい」と何度も粘るお客様。

何をそんなに焦っているのだろう? 私は不思議に思いました。

だけどあまりにも悲壮な声で真剣に依頼されるお客様に根負けして、

「わかりました。では1週間だけですけど…」と、7月の半ばに体験の日を取ることになりました。

私は、この日忙しくてあまりしっかりとチャロくんのお母さんのお話を聞いてあげれず、まだ仔犬だから大丈夫ですよ!vと軽く言ってしまったこと、仔犬だからと甘く見ていたこと、無理にでも都合をつけて体験日を早めてあげなかったことを後々後悔することになるのです……。

体験の当日、10時過ぎに来店していただいてカウンセリングが始まりました。カウンセリング中クレートの中からワンワンと大声で吠えまくるチャロくん。

成犬ならまだしも、生後4ヶ月ちょっとの仔犬がそんなに吠えるというのは、あまりありません。爆吠え状態のチャロくんを見て、「これはなかなかだなぁ……」と、マスクの下で口があんぐりでした。

チャロくんのお母さんは申し訳なさそうに「すみません」と泣きそうな顔をしていました。

通常犬が吠えるようになるのは生後7~8ヶ月を過ぎてからです。それまでに吠える行動が多いワンちゃんはしっかりしつけをしないと、とんでもなく吠える犬になってしまいます。

聞けばチャロくんは生後2ヶ月でお家にお迎えして、ペットショップから連れて帰ってきた2日後からこの要求吠えが始まったそうです。

そりゃぁ、おぞましい話だなぁ……。私はさらに唖然としました。

吠えるとしても、ただの分離不安で吠えるくらいだろうと思っていました。まさかこんなに酷い要求吠えの状態だったとは思ってもいませんでした。

仔犬とはいえダックスの要求吠えです。ダックスは元々アナグマ狩のために品種改良された猟犬。アナグマの巣に顔を突っ込んでアナグマが疲弊するまで吠え続け、精神的にボロボロになったところを引きずり出すというのが彼らの仕事。その声は太くて大きい。その吠え声を浴び続ければ誰だってメンタルが崩壊するくらいの精神的ダメージを受けます。

家でもハウスに入っているとずっと吠えているというチャロくん。お母さんが耐えられず、部屋を出ていくと諦めて吠えるのをやめるそう。なかなか拗れた状況です。

「えーっと、チャロくんが吠えたら、お母さんが部屋を出るんじゃなくて、チャロくんをクレートに入れて別の部屋に連れていくか、もしくは廊下に出すとかにしましょう!お母さんが部屋を出て行くのはダメですよ!」

私はお母さんにまずそう伝えました。

人は相手が仔犬だとついつい仔犬にペースを合わせてしまいがちですが、どんな仔犬に対してもそれはNG。必ず主導権は人が握ること。仔犬のペースに合わせるのではなく、自分のペースに合わせてもらうことが大切です。

部屋に入って10分足らずで先輩犬にマウントした気の強さ

カウンセリングが終わって、いざ幼稚園の体験がスタート! チャロくんは一体どんな行動にでるのだろう?

たくさんの犬を見て縮こまるかな? 暴走するかな? 反応を楽しみに、部屋に入りました。

幼稚園の先輩犬たちは「新入りが来た!」っと嬉しそうに挨拶をしに駆け寄ります。いぬこころ恒例の新入り達への洗礼です(笑)この時、ほとんどの仔犬は尻尾を丸めて姿勢を小さくして戸惑います。でもチャロくんは物怖じせず、尻尾を振っていました。

普通の仔犬はしばらくの間は尻尾を下げてゆっくりと部屋の匂いを嗅ぎまわり、その後で徐々に尻尾が上がってきて他の犬に挨拶に向かいます。

だけどチャロくんは少し警戒しながらも初めからとても嬉しそうに先輩犬たちに挨拶していました。

なかなかの強者!

そしてここからが、私が一番見たかったところ。慣れてきた時に他の犬に対してどのような態度を取るか……チャロくんは、10分も経たないうちにマウントしました。

おぉ〜、やるねぇ〜、君!苦笑

気が強くて自己主張が強いタイプです。

生後4ヶ月半の仔犬が、初めて来たところで、他の犬に囲まれたにもかかわらず、速攻で相手にマウントかける子は、相当我が強いです。このまま挨拶を学ばず育てばドッグランなどでトラブルを引き起こしかねません。

この時相手をしていたのは、幼稚園の中でも温厚な性格のライムくん。鈍臭くてマウントしてくる仔犬の教育はちょっと下手くそでした(笑)動画内に私の苛立ちの声が入ってます(笑)

あえて音を消しませんでした(笑)

「おいおいおい、しっかり教育してくれよ、先輩」

本当ならここでガツっと先輩の指導というのを見せてやって欲しいところ……。残念ながら頼りがいのない先輩犬……私たちが手を出すしかありませんでした。

マウント中に一度払い除けて注意をしましたが、気にせず何度もしつこく続けていたチャロくん。この後、少し経ってからちょっと強めに払い退けて叱りました。すると、今までそんな風に叱られたことがなかった上に、自分の行動を静止されられたチャロくんは、「ギャァァ」っと、大絶叫。その後、大怪我をしたかのように足を引きずって歩きはじめました。正直、本当に怪我をしたのではないかと心配になるくらいでした。

だけど、強めと言ってもただ、マウントの最中に相手の子の背中から払い除けだだけです。これで怪我をしたならむしろ重大な関節疾患などがあるのではないかと思ったりして、ちょっと焦った私でしたが、次の瞬間それが嘘だったことが発覚しました。

チャロくんは次の瞬間おもちゃを見つけて嬉しそうに走り出しました。その後は機嫌よく過ごしていました……。これは後からわかったことですが、この後もチャロくんは何かちょっとでも注意されると仮病を使うことが発覚しました。「コラ!」と声で注意されただけでも足を引きずっていました(笑)

生後4ヶ月とは思えない知能の高さ……。まさか仮病を使えるとは!!

これは、トレーニングややこしいぞ~。

チャロくんのトレーニングに気合が入った理由

私はお母さんにも出来事を全てお伝えしてチャロくんがなかなか大変な子であることをお話しました。
「うわ~、どうしよう~」っと頭を抱えるお母さん。
お母さんは今まで2頭のワンちゃんを育てた経験があったそうなのですが、チャロくんはとても扱いにくいと感じて、それで少しでも早く幼稚園に入れたいと問合せしてくださっていたのです。

お母さんは少し犬育ノイローゼになりかけているのではないかと思うくらい、疲弊しているように見えました。幼稚園で預かってもらっている間、心がホッとしたと言うのです。真面目でとても優しくて気を使ってしまうお母さんです。真面目すぎるがゆえにちゃんとやらなきゃと言う思いと、どうしたら良いのかわからないという思いが入り混じってとても気が張っていたのではないでしょうか。

お問い合わせを頂いてから幼稚園の体験まで少し時間があったことで、お母さんは不安な気持ちを抑えきれず、一度警察犬の訓練所に連れて行ったそうです。そこでのやり方を聞いて驚きました。まだ生後4ヶ月のカニンヘンダックス にチョークチェーン(鎖の首輪で圧をかけると首が締まる首輪)を使用してのトレーニングだったというのです。できればそれは使って欲しくないと言うお母さん。

私は驚きました。

「えっ、チョークチェーンですか? 仔犬に? 何のトレーニングで使うんですか?」

「ハウス! って言ってハウスに入った後、勝手に出てこようとした時とかです」

私は目が点になりました。生後4ヶ月の仔犬は「ハウス」をまだ覚えていません。マテや、ダメというのもこれから覚えていくところです。そんな仔犬、しかも体も小さくて身体を痛めやすいダックス にチョークチェーンなんか使ったらあかーん!!!

怖すぎて体が震えるかと思いました。

「チョークチェーンは使わなくてもハウスはできるようになりますから」とお母さんに伝え、私は絶対にチャロくんを仔犬らしい仔犬に大変身させよう!と強く決心したのでした。

京くんにぴったりとひっついていたチャロくん。京くんはちょっと迷惑そうな顔をしていました(笑)

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  • この記事を書いた人

vivi

Studio Inucocoro/代表 犬育てアドバイザーとして犬の飼育について美容・健康・運動・食事など様々な指導を行い、幅広い知識と実践で培った経験によるアドバイスが支持されている。トリマーであり、ドッグトレーナーの指導係であり、5頭の愛犬&2頭の猫の飼い主でもある。

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